松並木を抜けると、ふと視界がひらけ、目の前には穏やかな海と白い砂「白砂青松」が広がっている。潮風に乗って松葉の香りがほんのり漂い、遠くでは波が寄せては返す音が静かに響く。
京都府北部、日本海の宮津湾にある「天橋立」。何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした神秘の光景。その美しい景色の中に佇む老舗「はしだて茶屋」に立ち寄った。
店の外の席に腰を下ろすと、松林の緑と海の青が重なり合い、まるで絵はがきの中にいるような気分になる。
そんな景色を眺めながらいただいたのは、意外にもどこか懐かしい味のするカレー。目の前には、日本三景・天橋立ならではの風景が広がり、手元には温かいカレー。特別なことをしているわけではないのに、とてつもない充実感。こうした「なんでもないのに忘れられない時間」こそが、あとから思い返した時に一番輝いているのかもしれない。
海と松とカレー。心に残る組み合わせだった。
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